事故現場から救急車で宝塚市内の救急病院へと搬送された。
ハサミを手にした看護師さんがいきなり私の服を切ろうとした。思わず切っちゃ駄目〜と叫んだ。じゃあ脱がしますよ〜とあっという間にジャージとスキンズを剥ぎ取られた。不思議なことに身体のどこにも外傷はなかった。
待たされる事なくCTとX線撮影が行われた。
主治医が直ぐにやってきて「多発性左肋骨骨折・外傷性左血気胸により呼吸困難」と診断された。
え〜もしかして入院?間違いなく入院だ!
肋骨が骨折してるのは分かっていたがコルセットで固定して直ぐに帰れると思っていたのに肺気胸ではそれも無理だろう。
「犬に餌をあげて入院の準備をしてきます。」
と一応言ってみたが主治医の答えは
「絶対安静です!手術するかどうかまだ分かりませんが、とりあえず24時間絶食します。最低40日間は入院ですよ!」
と聞いてまたビックリ!頭の中は家族に連絡することも忘れてワンコのことでいっぱいだ。
どうしようどうしようワンコが死んじゃうよ〜!
午後6時頃になってようやくストレッチャーで病室へと運ばれた。
酸素マスクと点滴とバルーンでベッドに張り付け状態にされた。
手術はせずに済んだがベッドに張り付け状態は11日間続き、酸素と点滴が終了した後も更に寝たきり状態は続いた。
3月28日、17日ぶりにベッドから降りる日がやってきた。
ベッドから背中を離し上半身を起こすと頭がフラフラした。
ベッドに腰掛けて立ち上がる方法を考えた。手を使わず腹筋を使うことにした。立ち上がってからも身体のバランスを保つのは体幹だと思ったからだ。
最初が肝心、失敗は許されない。そんなことはないが、17日ぶりに体幹を意識して気合いを入れて立ち上がった。ふらつくことなく意外に簡単に歩くことができた。
我ながらビックリ!
リハビリを予定していた看護師さんもビックリ!
リハビリは必要ないとキャンセルされた。
終わり。
以上で『3.12事件簿』はおしまいです。
皆様にはたくさんのコメントを頂きありがとうございました。
私が入院中ここまで頑張れたのも事故の記事をアップできたのも皆さんの楽しいブログをずっと読み続けてこれたからです。
寝たきり状態でも24時間うつらうつらしながらも常にiPhone5を手にしていました。
楽しそうなツーリングの話や綺麗な花や見た事もない景色にどれだけ癒され元気付けられたことか・・・
本当にありがとうございました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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